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儲けるということ

「儲ける」という言葉は、色々な解釈の仕方があり、誤解を生むことも多いです。事業を行う以上、儲けなけばなりません。しかし、お金を儲けることは、利己的で、良くないことという先入観を持っている日本人もいます。

士農工商の名残り

義務教育で、士農工商という言葉は、習いますが、士が、一番偉くて、商人は一番位が低く、お金儲けをしている商人は、卑しい職業であるという先入観を幼少から、植え付けられます。また、テレビの時代劇では、必ず「・・・屋」という名前の悪徳商人が登場し、最後には、成敗されるというストーリーになっています。

このように、お金を儲けることは、利己的で、社会悪であるといった風土が、現代では希薄になっているとは言え、日本人には、根付いている気がします。

お金儲けは、健全であり、美徳である

お金が全く欲しくないという人はいないと思います。お金によって、食べ物や住む場所を得ることができ、他の楽しみも得ることができます。しかし、儲けるという言葉を聞くと、楽をして、金を得ることだという思い違いがあります。

儲けることは、決して楽ではなく、今より、何十倍、何百倍、頭を使うつもりがないとできません。人間が、動物の中で最も優れているのは、頭脳です。体力では、他に優れている動物はいくらでもいます。ただ、動いていることは、働くこととは違うのです。

お金という武器を使って、多くの価値を生み出すことで、さらにお金を増やしていくことは、人類をもっと、進化させ、豊かにします。貧困こそ悪であり、より儲けることで、より多くの人を貧困から救うことができます。

もっと儲けよう

また、儲けるというと、自分で事業を行っている経営者だけにしか関係ないのでは、と思っている人も多いです。しかし、雇用されている方であっても、勤めている会社を儲けさせることに貢献しなければ、自分の給料の原資は得られません。公務員でも、住民の役に立ち、投入されている税金に見合う以上のサービスを与えなければ、給料の原資はありません。

従って、どんな職業に関わらず、一人一人が頭を使って、もっと儲けることを考えなければいけません。

現代における、お金儲け

しかし、儲けると言っても、現代の日本は、作って売れば、誰でも儲かる、高度経済成長期ではありません。だから、高度経済成長期の人達より、もっと、もっと、頭を使わないと儲けられません。

そのためには、動くことではなく、働くことをもっと重視しなければいけません。長時間労働と称して、どれだけ動いても、それは働く(頭を使ってもっと儲ける)ことにはならないのです。

一人一人の働き方の大きな変化によって、これからの日本の経済成長は、達成されることになるでしょう。