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日本の株式市場について

アメリカのNYSEや、NASDAQが、最高値を更新し続けているの比して、日本の株式市場は、なかなか奮いません。経済成長が続き、企業も持続的に成長し、企業価値を高め続けているなら、最高値を年々更新し続けることは、必ずしもバブルではなく、決しておかしなことではありません。

日本の株式市場の弱い原因

今の日本の株式市場が奮わない原因としては、ざまざまな要素は考えられますが、その一つとして、為替相場の連動が高すぎることと考えます。為替相場の変動は、企業にとっても、投資家にとっても基本的には、予測不能です。その予測不能な要素によって、企業業績が大きく変動し、株価も、それにつられて、上下するということは、個人投資家にとっては、大きなリスクです。

状況は変わらないか?

当然、企業も、それは承知なので、為替による業績変動を極力、回避する戦略を行使していますが、それでも、限界はやはりあります。

問題は、業績以上に、為替に対して、株価の連動性が高いことです。このための解決策の一つとして、日本株に投資する、国内の個人投資家を増やしていくことがあります。

どうすれば、個人投資家は増えるのか?

そのためには、まず、株式投資が、もっと、ポピュラーなものにならなければいけません。また、株式投資が楽しいものなければなりません。

日本においては、まだ、投資より貯蓄により、財産を減らさないようにするという考え方が一般的であり、投資によるリスクを警戒する傾向があります。

もちろん、投資には、リスクは必ずあり、資産が目減りする可能性もあります。しかし、投資はギャンブルとは異なり、理解を深めることにより、資産を着実に、増やしていくことも可能なのです。

もっと、金融リテラシーを普及させよう。

このようなことを踏まえて、個人投資家をもっと増やし、投資に対するハードルを低くするということが大切になります。もちろんそのための、様々な対策は、すでに講じられています。

ただ、私が最も不十分と感じるのは、日本の教育においては、まだ、こうしたお金に関わる面がタブーされているところがあり、それが大人になってもまだ、根付いていることです。

もちろん文科省のカリキュラムは必要ですし、いい大学に入るために、勉強に励むことも大事です。しかし、社会に出て生きていく上で、お金とは縁を切ることはできないのですから、そのための基本的な、知識、スキルをもっと、子供の頃に身につける必要があると感じています。

個人投資家が増えれば、日本はもっと元気になる。

知識やスキルをある程度、身につけることで、リスクマネジメントができるようになり、株式投資は、楽しく、また、財産を増やす手法の一つであるということが、国民に浸透すれば、日本の株式市場は活性化し、日本ももっと元気になることでしょう。


聞く・読む vs. 書く・話す

ビジネスにおいて、聞くこと、読むこと、書くこと、話すことは、どれも必須のスキルです。しかし、聞く・読むことと、書く・話すことでは大きな隔たりがあります。

聞く・読む

聞くこと、読むことは、ビジネスの基礎であり、自分の中にインプットを行うことです。従って、聞く・読むことで、自分の中に力を蓄えることができます。しかし、一方、インプットするための対価として、通常、お金が出て行くことになります。

具体的には、本を読んだり、講演会を聞いたりすることで、新たな能力を蓄えることになりますが、そのためには、お金を払うことになります。

何か能力を身につけるためには、インプットは重要です。しかし、いつまでたっても、インプットしてばかりでは、お金がどんどん出て行くことになります。

書く・話す

書くこと、話すことは、ビジネスの応用であり、他者に向けてアウトプットを行うことです。従って、書く、話すことで、他者に何らかの価値を与えることができます。そのため、その対価として、お金が入ることになります。

具体的には、本を書いたり、講義や講演を行うことで、他者に価値を提供し、それにより、お金を得ることができます。

このようにアウトプットを行うことで、ビジネスとして、動き出すことができます

聞く・読むから、書く・話すへ

以上から、ビジネスを継続するためには、より、アウトプットが重要となります。そのためには、聞くこと、読むことができなければいけませんが、そればかり重視していてはビジネスになりません。

ビジネス英語のスキルの指標となっているTOEICも、聞くこと、読むことを重視したものであり、書くこと、話すことができなければビジネスには、なりません。

日本人は、完璧主義な面が強いため、インプットを必要以上に行い、アウトプットの面が疎かになる傾向があります。

アウトプットしながら、学ぶ

従って、一定のインプットを実行したら、それをどんどん発信し、その都度、修正を重ね、どんどん質を上げていく方法をとっていくことが大切になります。

起業においても、リーン・スタートアップという方式が、正にこれで、このようなやり方を行わないと、いつまでたっても、ビジネスが進まないからです。

日本で起業が、今ひとつ振るわない原因の一つとして、完璧主義、内向性があると感じています。