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何故、起業が増えないか?

日本の株式市場も、やっと活気が出始め、アベノミクスの高値を超えて、日経平均は、21,000円台をつけました。ようやく長かった失われれた20年からの景気回復に、大きな期待がかかります。

そのためのさらなる重要な材料とは、起業がもっと盛んになり、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、アマゾンのジェフ・べゾスのように日本から、世界に誇るようなスーパー起業家が登場することです。

起業が盛んになるために、必要なこと

日本で、起業が盛んなるために必要なことは、まず、自分で事業を起こすことが、働くことの一つの選択肢であると、もっと、認識されることです。

今の教育にも問題はあると思いますが、働くこと=会社や組織に勤めて、給料をもらうこと、と思っている人が大半であり、起業は夢物語と考えている人は、未だに多いです。

確かに起業は困難で、成功率は低いです。しかし、それによって、得られる満足度は図りしれず、しかも、日本は、世界有数の先進国であり、失敗しても、最悪、飢え死にするリスクは低い訳ですから、挑戦する価値はあるはずです。

しかし、まだ、日本には大企業や、政府に依存する「長いものには巻かれよ」志向が根強く、これを変えていくには、既得権益に立ち向かい、道を切り拓く人が、もっと増えていくことが必要です。

起業のためのインフラを整える

起業のためのインフラとは、資金であったり、経営、人事などをサポートできる仕組みであり、これを、もっと整備しなければなりません。

現状のように、これを国や大企業がやるのではなく、起業家精神に溢れた人たちが行わなけれなりません。

日本にも、シリコンバレーのような場所をつくるためには、まず、起業家精神を持った人々が集まり、コミュニティを形成していくことです。

大きなマーケットを狙う

起業といっても、地方でスモール・ビジネスを行うのではなく、世界のマーケットを相手に事業を行う、大志と、才能に溢れたスーパー起業家が、日本にももっと欲しいです。

現在も、孫正義さんのような方はいらっしゃいますが、まだまだ少なく、世界に自らの商品・サービスを提供できる大きなアイデアを持って、成功していく人がいないと、起業に夢を持ち、自分もやってみたいという人が増えません。

どうしたら、起業家は育つのか?

そのような起業家はどうしたら育つかと言うと、既存の常識や、制約条件を超えて、ゼロベースで発想をして、斬新なアイデアをどんどん行動に移していくことで、育っていきます。

日本の社会では、通常、そのような人は理解されず、潰されていくのが現状ですが、それに真っ向から勝負し、困難を乗り越えて、成功を掴みとる気概が必要です。

そのような人が、高い学歴や富を有している人にしかチャンスが得られない、今の日本の社会を、大きく変革していくでしょう。

起業大国日本は、夢ではない

戦後の日本の経済成長を支えた松下幸之助さんや、本田宗一郎さん、盛田昭夫さんらは、正にスーパー起業家でした。

これからの日本を支えるスーパー起業家が、また、必ず、日本から登場することでしょう。


もっと、チャンスを!

全ての人に、チャンスは与えられなければいけません。既得権益を行使して、チャンスすら奪うのは悪です。

しかし、日本の社会は、この既得権益が蔓延っています。政府の成長戦略が功を奏しないのは、この既得権益者が新規参入者から、多くのチャンスを奪っているからです。

日本の起業熱が高まらないわけ

アメリカのシリコンバレーのように、日本には、夢を抱いて、起業に挑戦する人たちを、暖かく受け入れる場所は、現在ありません。

政府も起業支援を行なっていますが、正に既得権益の温床であり、起業家を支援すると称して、利益だけを掠めとろうとする金融機関、大企業や、政府の言いなりになっているだけで、起業について、実は何の関心も、理解もない公務員、高学歴で、知識は豊富だが、実務能力のからっきしない学者達が集まっているだけなのです。

そんな輩の助けを借りて、起業が成功するでしょうか?

どうすれば、日本は成長していけるか?

それは、夢を持ち、挑戦を続ける人たちが増えることです。しかし、そのためには、先鞭をつける人たちが必要です。

日本にも、起業して、大成功している人たちはいます。そうした人たちが、メンターとなって起業家を育てていく土壌を創らなければいけません。

しかし、起業して成功した人たちは、大企業との激しい競争に晒され、そのような余裕がなく、また、自らが大企業となったことで、かつての、必死に何もないところから、成功を目指した思いを忘れてしまったのかも知れません。

事態は待ったなし

今の日本は景気がいいと実感している人はどれくらいいるでしょうか?実感している人の多くは、既得権益者達です。

庶民は、給与は上がらず、チャンスもなく、閉塞感が漂っています。デフレが解消されないのは当然のことなのです。

このままでは、日本は、どんどん国力を失い、アメリカの属国のポジションが定位置となるでしょう。今でも、トランプ大統領は、安倍総理を海外子会社の社長くらいにしか、見ていないのではないでしょうか。

下からの革命を

日本を変えていくのは、政府ではなく、私達庶民です。政府は何もしてくれません。自分で掴むしかないのです。

私達は、変化やリスクに対する恐れはあるものの、どこかで、変化やリスクに立ち向かうことを望んでいます。そして、それを先頭を切って成し遂げる人が登場することを期待しています。

 


未来に向けた産業

事業を起こして、成長させるには、その事業が、自分に合ったものであるだけでなく、時代にも合った成長産業であることが必要です。では、これからどのような産業が成長していくであろうか、いくつかの角度から、考察します。

遊びに関わるもの

遊びといっても、定義は一様ではないですが、人は誰でも、苦痛は避け、快楽を求めます。短い人生をより楽しく生きたいというのは、当たり前の欲求であり、それは、文明が高度化するほど、強くなります。

我々を楽しませてくれることを、一様に遊びと考えると、ギャンブル、性産業だけでなく、飲食、レジャー、スポーツ、音楽など、様々なものが入ります。また、遊びはどんどん多様化、高度化しており、また、高いコストパーフォーマンスを求めるようになってきています。

丸亀製麺、スシロー、ユニクロ、ニトリ、JINS、H.I.Sなどは、品質と高いコスト・パーフォーマンスを認められているからこそ、支持されるのであって、この傾向は、今後もさらに強まり、遊びに対する人々が求める水準は、どんどん高くなるでしょう。

このように、あるカテゴリーについて、高度な遊びを提供する産業は、これからも、発展していくでしょう。

学びに関わるもの

遊びと学びもなかなか区別はつけにくいものですが、将来の収入への投資の意味を持つものを学びと考えると、学びでも、いい学校に入ったり、資格をとったりすることは、以前のように直接、収入にUPに繋がらなくなってきており、それよりも、投資や、起業、語学など、収入UPに直接繋がる学びにシフトしていくと考えます。

また、方法も、学校に行かなくても、インターネットを通じて、好きな時間、好きな場所で学ぶことが自由にできるようになっており、学び方の提供方法も、さらに大きく変化していくと言えます。

健康と長寿に関わるもの、人との繋がり

人は、できるだけ長い人生を健康でいたいと考えますので、健康及び、長寿に関わる産業は、今後も発展していくでしょう。

また、人は色々な人との繋がりを誰でも、どこかで求めています。従来型のSNSだけでなく、ネット上の婚活、恋人づくり、共通の趣味を持つ仲間との交流など、様々な特化型のソーシャル・メディが、これからも、発展していくでしょう。

以上、未来のビジネスについて考察しましたが、もちろん、ハイテクの例えば、人工知能、ロボットのような産業や、高度なソフトウェアの設計などは当然、未来に向けて発展していくでしょうが、ハイテク産業は、新規参入が難しい分野でもあります。

そのような技術を持ち合わせていない、普通の人であっても、優れたアイデアがあれば、それをビジネスに結びつけることは可能です。

まずは、何かをやってみることが大切ではないでしょうか。


ウルトラ・ニッチ戦略

零細中小企業が生き残っていくためには、自社の得意分野に集中して、そこで、いい商品・サービスを世に出し、勝負していくことになります。

この「自分の得意分野」を見つけていくのが、なかなか大変なことです。

もちろん、どの会社であれ、個人であれ、得意なことの一つや、二つはあるはずですが、もうすでに、多くの人たちが行っていて、競争に勝つのが難しかったり、斜陽産業で、ニーズが乏しかったり、何か突き抜けるものがない、など、商品・サービスを絞れと言われても、何をどうやっていいのかわからず、悩んでいる会社は、多くあります。

それを打開するには、やはり、超がつくほど、ニッチなことにのめり込んで、その分野で、世界一になれるほどのものを、提供していくしかありません。

すぐにでも、人に自慢したくなるような、商品・サービスは、好きなことに本当にのめり込むことで、創り出されます。

それが、今まで、世に出たことのない新鮮な商品・サービスであれば、きっと、自社の宝になるはずです。

ましてや、起業したばかりで、実績も、経験も乏しい会社であれば、なおさら、ニッチな市場を、まず、創り出していくことなります。

当初は、ちっぽけな市場が、気がついた時には、メイン・ストリームとなっていることこそが、起業で、成功する醍醐味でもあります。

まずは、ウルトラ・ニッチでいきましょう。

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成功はゴミ箱の中に

「成功はゴミ箱の中に」という本は、マクドナルドを1代で、世界的なチェーンとしたアメリカ人レイ・クロックの自伝です。

ユニクロの柳井さん、ソフトバンクの孫さんも、レイ・クロックに大きな影響を受けたそうです。

私が、一番、すごいと思ったのは、一目で、マクドナルド兄弟のビジネスの将来性を見抜いた点です。

普段から、アンテナを張り、感性を研ぎ澄ましていなければ、このようなチャンスを摑むことはできないでしょう。

もちろん、これらは、今までのビジネス経験で磨きあげられてきたのでしょうが、それだけではなく、夢を追い続ける姿勢がチャンスを引き寄せたのだと思います。

そのような才能(レイ・クロックは認めないでしょうが)は、学校教育では身につくものではありません。

日経新聞に掲載されている「私の履歴書」で、以前、ニトリの会長の似鳥昭雄氏が連載され、「面白すぎる」と、話題になりましたが、レイ・クロックと同様、学校秀才ではなかったことは、共通しています。

既存のルールに物事を当てはめて考えるという能力は、学校秀才が得意とするところで、官僚や、弁護士などは、その典型と言えます。

しかし、ゼロから1を創り出す能力は、学校教育とは無関係であり、成功する起業家は、その能力を持っています。

ただ、職業は何であれ、自分の向いた仕事で、夢を持ち、成功すればいいのだと思います。

吉田松陰の言葉のように、「夢なき者に成功なし」です。

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未来を創る力

ここ最近、経済においては、不安が広がってきています。日銀のマイナス金利政策、円高・株安など、一時期は、持ち直したと思われた日本経済ですが、なかなか上昇気流に乗っていけません。

GDP600兆円という、奇跡的な目標が、本当に達成できると考えている日本人は、わずかではないでしょうか。

ただ、もし、達成できるとしたら、それは、日本から、グーグルや、フェイスブックのように、新しいビジネスモデルで、世界を制覇する企業が、誕生した時だと私は考えています。

サービス業や、ソフトウェア産業においては、まだ、日本から、その産業におけるグローバル・スタンダードになっている企業は生まれていません。トヨタが自動車産業で成し得た偉業を、新たな産業で実現する企業が生まれれば、日本は、先進国においても、再び注目されることとなるでしょう。

そのようなアメリカン・ドリームならぬ、ジャパニーズ・ドリームを成し遂げる企業が、日本から誕生する可能性があるでしょうか?

そのためには、既存の常識や、周りに流されず、あるべき未来を夢見て、それを実行に移していく、起業家が必要です。チャンスを掴むためには、リスクを厭わない起業家が必要なのです。

そのような起業家は、ジャパニーズ・ドリームを応援する私たち一人一人の日本人が、育成していかなければいけません。

ビジネスの変化の非常に速い現代では、既存のビジネスが陳腐化してしまう速度も速く、たとえ大企業であっても、その地位を維持するには、たゆまぬ発明、努力が必要です。これは、新興企業にとっては、大きなチャンスともなります。

未来を創る力が、これからの日本を変えていくことになるでしょう。

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起業と、これからの産業について

日本人は、起業志向が弱く、産業を活性化させ、国際競争力を高めるために、起業する人を増やし、開業率をもっと高めるべきということで、さまざまな施策が行われています。

しかし、開業率は、いっこうに向上していません。

これもアベノミクスの成長戦略が、うまくいっていないと言われる要因の一つとなっています。

起業は、大きく2種類あり、イノベーションによる起業と、地域顧客の現状のニーズを満たすための、起業があります。

どちらも、重要ですが、産業の活性化と国際競争力を高めるのは、イノベーションによる起業です。

イノベーションによる起業とは、新しいテクノロジー、ビジネスモデルを使用し、大きな成長志向を持って起業することです。

近年は、インターネットを使ったビジネスで、新たな顧客を創造するモデルが多いです。ただ、インターネットの世界は、すでにGoogleが支配しており、まだ、成長していくでしょうが、成熟化しつつあります。

その後は、人工知能、ロボットなどの新しいテクノロジーを使用したモデルとなるでしょう。

ただ、このような技術がないと、イノベーションを起こせないかというと、そんなことはありません。ちょっとした身近なものから、新しいアイデアが生まれます。イノベーションは、ICTの分野に限らず、さまざまな業種、また、民間だけでなく、行政など、あらゆる業界で、起こすことができます。

イノベーションを起こすためには、こんな社会であったらいい、こんな仕組みがあればいいという、未来への夢や願望が必要です。現在がどうであろうと関係なく、未来への夢を抱くことが、イノベーションを起こします。技術は、後からついてきます。

イノベーションを活性化させる取り組みが、ビジネススクールや、企業でも行わていますが、イノベーションは、人為作為的に起こせるものではなく、一人の人間の強い想いから生まれます。そのような人物は、往々にして、社会や組織のアウトサイダーであり、既存の世の中の仕組みを、変革させます。

どこにそのような人物がいるのかは、わかりません。大学の研究室とは、限りません。海でのんびり釣りをしているかも知れませんし、子供のおむつを一生懸命替えているかもしれません。

起業家を発掘していくのは、起業家を支援するベンチャー・キャピタルや、コンサルタントなどの専門家です。変革なんて、とんでもないと内心思っている組織人には、慧眼を持って、起業家を見出すことはできないでしょう。

日本人は、もともと優秀なので、きっと、これから、イノベーションを起こす人達が多く現れ、世の中をより良く変えていくと信じています。