月別アーカイブ: 2016年4月

企業の業績を、向上させるには

企業の業績を向上させることは、経営コンサルタントのミッションですし、経営者の最大の関心事でもあります。

では、企業の業績を向上させるためには、どうすればよいかというと、当たり前のことになりますが、売上を最大化させ、経費を最小化させることで業績は向上します。

経費は、コントロールが可能ですが、コスト削減により、業績を向上させようとしても、売上の最大化には、繋がりませんので、根本的には、業績は向上しません。

従って、売上をいかにして、増やしていくかというのが、業績向上の第一の鍵となります。

売上を増やすためには、コア・コンピンタンス(企業の核となる強み)を磨き上げ、魅力的な商品・サービスを、世に出し、お客様を増やしていかなければいけません。

そのために、まずは、核となる商品・サービスを創り出し、市場に提供することになりますが、それと同時に、より多くの人に自らの商品・サービスを知ってもらうことが大切です。

企業の規模、業種により、「知ってもらう」方法は異なりますし、時代によっても変化します。

どれが、自社に最適な方法なのかは、やはり、色々試してみないとわからないものです。

自社の商品・サービスには、すばらい価値があるということが伝わらなければ、受注、販売には至りません。

商品・サービスの価値の、有効な発信は、商品・サービスの創造と同様に、業績向上の第1歩です。


企業経営における、リスクマネジメント

企業におけるリスクマネジメントの重要性は、この熊本地震において、さらに高まったと言えます。

リスクマネジメントの中でも、危機管理については、いくら事前に、計画を立てていても、想定外のことが起こるし、迅速な意思決定と、行動がいざという時にとれるかというと、なかなか難しいです。

地震だけでなく、私たちは、様々なリスクに晒されていますが、リスクとうまく付き合い、リスクをただ避けるだけでなく、取るべきリスクは、取らなくてはいけません。

企業経営においても、内部統制の一環として、リスクマネジメントを捉えるのではなく、攻めのリスクマネジメントを経営戦略に、織り込んでいくことが、重要となるでしょう。

そのためには、どのようなリスクがあり、それが発生した場合にどのような影響を受けるのかを、普段から意識していかなければいけません。

リスクマネジメントが、効果を発揮するために、このような緊張感を、平常時でも保ちつつ、冷静にリスクについて、対処していくことが大切です。


成功はゴミ箱の中に

「成功はゴミ箱の中に」という本は、マクドナルドを1代で、世界的なチェーンとしたアメリカ人レイ・クロックの自伝です。

ユニクロの柳井さん、ソフトバンクの孫さんも、レイ・クロックに大きな影響を受けたそうです。

私が、一番、すごいと思ったのは、一目で、マクドナルド兄弟のビジネスの将来性を見抜いた点です。

普段から、アンテナを張り、感性を研ぎ澄ましていなければ、このようなチャンスを摑むことはできないでしょう。

もちろん、これらは、今までのビジネス経験で磨きあげられてきたのでしょうが、それだけではなく、夢を追い続ける姿勢がチャンスを引き寄せたのだと思います。

そのような才能(レイ・クロックは認めないでしょうが)は、学校教育では身につくものではありません。

日経新聞に掲載されている「私の履歴書」で、以前、ニトリの会長の似鳥昭雄氏が連載され、「面白すぎる」と、話題になりましたが、レイ・クロックと同様、学校秀才ではなかったことは、共通しています。

既存のルールに物事を当てはめて考えるという能力は、学校秀才が得意とするところで、官僚や、弁護士などは、その典型と言えます。

しかし、ゼロから1を創り出す能力は、学校教育とは無関係であり、成功する起業家は、その能力を持っています。

ただ、職業は何であれ、自分の向いた仕事で、夢を持ち、成功すればいいのだと思います。

吉田松陰の言葉のように、「夢なき者に成功なし」です。

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哲学の大切さ

経営者や、政治家など、リーダーである人たちは、哲学を持っていなければいけません。

いい経営者や、政治家は、必ず、自分自身の哲学を持っています。

哲学と言っても、ソクラテスとかアリストテレスのような哲学者の説くようなものでなく、自分自身の生き方について、強い信念を持っているか、ということになります。

企業や国家は、人ではありませんが、企業であれば経営理念があり、国家であれば、憲法があります。

経営理念を貫いていくことで、企業は、持続的に企業価値を高め、成長していくことができます。

もちろん、哲学のみで飯は食えないですが、よりどころとなる理念がなければ、企業は、長期にわたって、成長していくことは難しいでしょう。

今、アメリカの大統領選予備選における、ドナルド・トランプ氏の言動や、想定外の人気が話題になっていますが、私は、トランプ氏の発言に、何ら哲学を感じません。

アメリカは、これまで、世界のリーダーシップを担ってきましたし、過去から、大勢の偉大な人物を輩出しています。

それなのに、何故、これほど、トランプ氏を支持する人達がいるのかと考える時、アメリカが文化、産業などの華やかな面だけでなく、病んでいる面を同時に多く抱えていることを実感します。

私は、日本人なので、アメリカの大統領選挙について、とやかく言うことはできませんが、アメリカの大統領というのは、アメリカだけでなく、世界のリーダーであるということを、アメリカ国民の方々には、よくよく考えていただきたいです。

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