上司と部下の関係

職場の上司と部下の関係は、どの会社でも、微妙です。特に直属の部下と上司の関係は、他の人ではわからない複雑さと微妙さがあります。

この関係で何の問題もないという職場は、まずないのではないでしょうか?上手く行っていると思ったら、急に険悪な関係になる場合も多々あります。どちらかが職場を離れていく原因になることだってあります。

互いの思いが、食い違うこと

明らかなセクハラ、パワハラは論外ですが、そうでなくとも、上司の存在が部下にとって重荷になることがあります。

上司が部下のために良かれと思っていることが、部下の思いと食い違ってしまう場合がそうです。いくら直属の上司でも、部下が本当にやりたいと思っていることを汲み取るのは難しいことです。上司が部下のためにと思って行なっていることが、部下の重荷になってしまうことがあるのです。

また、部下は、直属に上司には、一番、認めてもらいたいものです。しかし、上司の態度によっては認めていることが相手に伝わっていない場合もあります。

どうすれば改善できるか

職場の人間関係は、いい仕事をしていくために、とても重要です。これを解決することで、組織全体の仕事の生産性が大きく向上します。

コミュニケーションを円滑にしていくことがまずが必要ですが、上司側は忙しく、部下とじっくり話す機会は、あまり持てない場合もあります。メールのやりとりだけでは、なかなか人間関係を向上させていくには至りません。

従って、職場の部下と上司が面と向かって話し合う機会を少しでも設けることが必要です。ただ、そのために時間外に飲み行くというのも、今の若者は、特に、抵抗がありますし、男性と女性間でも違いがあります。

当事者間だけでは解決しない

従って、会社ぐるみで、コミュニケーションを円滑する施策を打たなければなりません。また、この問題が、仕事を行う上で非常に重要であるという認識を組織に浸透させなければいけません。

組織は、人と人が上手く協力しあうことで、1+1ではなく、それの数倍の効果を発揮することができます。これは、上司だけが努力すべきことではなく、部下も共に努力しなくてはならないのです。それでも、人と人なのでいつも上手くいく訳ではありません。

上手く行かない時こそ、会社としてサポートしていく仕組みが必要なのです。上司も部下も完璧ではありません。

職場の人間関係は、最大の経営課題の一つ

会社として、職場人間関係の問題は、経営戦略に大きく影響する課題の一つという認識を持ち、解決に常に取り組まなければなりません。それでも、この問題は、組織から無くなることはないでしょう。

しかし、そこから目をそらしていると、組織は内面から綻び始めます。組織運営上の永遠のテーマと腹をくくって、取り組むしかないのです。