目から鱗の、会計戦略

会計に強い経営者は、ほとんどいない

職業柄、様々な経営者とお会いしますが、会計に強いと感じる経営者は、ほとんどいらっしゃらないです。もちろん経営者は、会計の専門家ではないので、当たり前なのですが、営業や、技術に比べて、会計の経営に占める重要性が低いということの現れでもあります。

お金に対しては、重要視されていても、会計のルールとなると、それを詳しく知っていても、売上が増える訳でもなく、あまり関心を持たれないようです。

数字の魔力

しかし、会計を使って、経営の数値が表現され、それによって、会社が評価されるため、会計というのは、会社の明暗を左右することもあります。また、会計を悪用し、不正会計に手を染めてしまえば、再び、立ち上がることのできないようなダメージを受けることだってあります。

管理会計とは

会計の世界には、財務会計と管理会計があり、財務会計は、必ずどんな企業であれ、行っていますが、管理会計については、特に規模の小さい会社においては、十分に構築されていないのが、実情です。

小さい会社にとっては、会計よりも、売上を増やし、お金がショートしてしまわないことが、より重視とされるためですが、管理会計を構築することによって、財産を保全し、無駄な支出を減らすことができます。

管理会計において、売掛金、在庫、経費といった項目など、会社の規模が大きくなるにつれ、管理の必要性は増していきます。

数字を使い倒す、経営

会計以外にも、経営に数字を有効活用させることができます。例えば、目標を数字で具体的に示すことで、従業員の行動を、同じ方向に向けることができるし、また、マーケティングおいても、数字を使ったキャッチフレーズを用いることで、商品の売上増加に繋がることがあります。

このように、数字や会計は、使い方次第で、経営に大きなメリットをもたらすことになります。そうした能力は、普段から、数字や会計に慣れ親しむことで、育まれます。

数字嫌いの経営者でも、普段から、興味、関心を会計に対して寄せることで、こうした能力は身につけることができます。